03 March 初めての4x5現像 ようやく大判、4x5の現像に取り掛かることができました。 大判カメラを買ったのが2017年末で、2018年中は完全に放置、2019年にはいってようやく使い始めました。 使わなかった要因が2つあって、1つ目がフィルムホルダーの問題。 通常のシートフィルムホルダーは両面計2枚しか装填できないので、枚数を撮ろうとすると膨大な数のフィルムホルダーが必要になります。 荷物の嵩も重量も膨れ上がってしまう問題があったため、1つのホルダーで6枚装填ができるグラフマチックホルダーというものを探していました。これが時間がかかった。 最低2つ以上欲しかったのですが、そもそもグラフマチックホルダー自体がそこそこいい値段で取引されているものなので、妥当な値段で手に入れるためにひたすらオークションを見張っていました。 2019年になってようやく納得できる値段のものを見つけたので購入。 2つ手に入れたので、12枚撮影できるようになりました。 2つ目の要因が、現像方法。 シートフィルムの現像にはいくつか方法がありますが、コストとリスク(現像ミス)のバランスを考えて、35mm用リール4本用の現像タンクに詰めて現像する方法をとりました。 シートフィルムの乳剤面を内側にして丸め輪ゴムでとめたものをタンクに並べて現像する方法です。 35mm、120共にLPLのステンレスタンクを使っていたため、使いまわしがきくように同じLPL製の35mm4本用タンクを探していましたが、値段が高すぎるので結局パターソンの中古のタンクを1500円程で入手しました。 実際に現像処理をしてみましたが、特に難しいこともなく、タンクに入れてしまえば処理の流れは35mmや120と同じなので問題ありませんでした。 参考にしたサイトではタンクに4枚のフィルムを入れていましたが、僕は3枚入れるのが限界でした。4枚にすると不用意にフィルムを触りすぎてしまいそうだったので、作業中にこれは3枚が限界だと感じて蓋をしました。 グラフマチックホルダーが6枚撮りなので、2回の現像作業でホルダー1つ分ということになります。 ダークバッグのなかで手探りでホルダーを開けてタンクに入れましたが、タンクもフィルムホルダーもデカいせいでダークバックの中がめちゃめちゃ狭かったので、夜中に完全暗黒にした暗室でやったほうが余裕があってよいと思いました。次から多分暗室でします。 定着液に浸す工程の際に輪ゴムを外さないと輪ゴムが触れている場所が定着不足になるということだったので、現像→停止(ただの水を2回入れ替えただけ)のあとにタンクをあけて、バットに張った停止液の中に浸して処理をしました。 このとき、フィルムのハレーション防止層の色が輪ゴムが触れていた個所に残っていて「やべえ」と思いましたが、停止液に浸しながら指でこすったら落とせました。 うしてみると1コマのサイズの違いがよくわかります。 僕が使っている大判カメラがタチハラでグラフロックがついていないモデルなので、ホルダーの蓋を抜き差しするときに隙間が開いて感光してるんじゃないかとおもっていましたが、コマを見る感じそうでもなさそう。多分大丈夫。 ネガの濃度も大丈夫そうなので、ベタ焼きしてみての結果が楽しみです。 うちの暗室では4x5の引き伸ばしができないので、引き伸ばしにはレンタル暗室を借りることになります。ベタだけならできる。 4x5カメラをそのまま引き伸ばし機に転用するという手もあるようですが、ちょっといい工作の仕方が思いつかないし面倒なので、今のところやるつもりはないです。 4x5サイズならベタでも一応見られるし。 ベタ焼きの結果は後日掲載予定です。 2019.3.24追記 ベタ焼きの結果を掲載しました。 PR