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28 April

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15 April

映画を見て気絶しかけた話

昨晩、映画を見ていたら体調が急変して気絶手前までいったので、記録として残しておきます。



日中から父親がリビングのテレビで、amazon primeで洋画を流し続けていて、夕飯時になってもずっと映画が流れていました。
見ているのだかいないのだか、内容を理解しているのかいないのか、とにかく休日の日中、海外ドラマや洋画を流し続けているのは我が家ではよくある光景で、父親以外流れている映像に特に関心もないので、せいぜい「またドンパチうるさいの見てるな」くらいにしか思っていませんでした。

昨晩、夕飯時になって流れていたシーンは主人公が敵の悪者につかまって椅子に縛り付けられながら詰問を受けているシーンで、色恋沙汰のもつれだとかなんだかんだ言いあっている様子でした。
僕は食事をしながら、ほかに見るものもないのでなんとなくその映像を眺めていました。
すると、唐突に…本当に唐突に、なんの前触れもなく主人公が敵の手下に胸を拳銃で撃ち抜かれました。
主人公はひっくり返って仰向けの状態で、目を見開きながら荒い息をつき、胸の傷口からはだくだくと血液が溢れた川のように流れていきます。
その状態で会話などしつつ、徐々に徐々に主人公は弱っていき、次第に息も小さくなり、そして動かなくなりました。


僕は娯楽物のアクション映画でもなければ滅多に洋画なんて見ないのですが、特に銃でドンパチやり合う洋画は好みません。奴らすぐ銃で解決しようとしやがって。

今回も「どうせドンパチ系のやつなんだろ」と思いつつなんとなく眺めていただけなのですが、視聴者の意表をつくような脈絡のない発砲と、撃たれた=死んだで終わらない生々しい苦痛のシーンは、僕に強烈なインパクトを与えました。

直後、僕の体に異変が起こります。

頭がぼーっとし始めて、皮膚感覚が麻痺し始め、聴覚が遠のきだします。
完全に聞こえないわけではありませんが、よく頭を使わないとひとの話の意味を理解できないくらい聞き取りづらくなり、同時に耳鳴りが集中力を邪魔します。
これはなにかおかしい。デジャブだ(※後述)
そう感じた時には、僕は自分の目が開いているのか閉じているのかわからなくなり、次の瞬間には頭から机の上の皿に向かうように、体が倒れ始めていました。
反射的に体を起こそうとする動作と、制御が効かなくなり倒れようとする動作で、僕の体は皿の上でがくがくと上下します。
これはまずい
そう思い咄嗟に机に手をつき、上体が倒れるのを止めると、横にならなければならないと判断して席を立とうとします。
目を開いて物に手をつかなければ、体がふらついて制御できない状態でした。
ここであらためて、自分の皮膚感覚が鈍っていることに気が付きます。
目を開けて周囲を見渡さないと、自分が立っているのか倒れているのか認識するのも怪しく、それでいて視線は完全に泳いでいました。
二階にある自室までの階段を自力で上ることができず、両手両足の四足で上ろうとして、四段目に手をついた状態でそのままうずくまりました。
心配する親の声に
「気分が悪い。吐くようなやつじゃない」
と返事をして伸びていた体を起こすと、朦朧とした意識が少し戻り始め、手すりを掴んだり四足になったりしつつ階段を上って自室に辿り着きます。
このあたりで、冷や汗が噴出しているのに気が付きました。
ベッドに倒れ込み、冷や汗と急変した体調に不快感を感じながら、皮膚感覚と聴覚が7割程度まで戻ってきたことを認識します。
寝る、とか休む、というよりは、ほかにどうしようもなくて横になるしかない、といった状態で、じっとして身体的、精神的パニックが引くのを待ちました。
体感5分か10分かした頃に、親が様子を伺いにやってきて、そこで一言二言返事をしたあたりで、体の異変がほぼほぼ治まったことを認識、そのまま布団を被って寝ました。


これが、昨晩僕の体に起きた異変です。

実は以前にも似たような経験をしたことがあり、数年前に胃腸風にかかってひどい腹痛に襲われた際、あまりの痛さに意識が遠のきかけた時に、同様の皮膚感覚と聴覚の麻痺を経験しました。
デジャブだと思ったのは、この時のことを思い出したからです。
この時は、耐えきれない痛覚への防衛反応として、本能的に感覚を切って意識をシャットダウンしようとしたのではないかと思っていました。幸いにも、完全に意識が途絶えたり、記憶が飛ぶといったことにはならず、なにも感じなくなってきたあたりで復帰しました。
気絶、という状態になったことがないので正しいかわかりませんが、僕はこのときこれが気絶の寸前の状態なんだと感じました。

今回起こったのも、おそらく視覚から入ったショックに対しての防衛反応だったのではないかと思っています。
恥ずかしい話ではありますが、今回僕は映画を見て流血シーンで気絶しかけました。

普段からそういう映画に全く免疫がないわけではなく、殺人や流血シーンのある映画はそういうものがあるとわかってて見るので心の準備ができているのですが、今回に関しては途中からのながら見で不意打ちを食らったせいもあって、過剰な反応を示してしまったようです。

こうして記事にしている今は回復しているので心配はありません。


当時は体の急変と混乱で無我夢中でしたが、落ち着いた今振り返ってみると、なかなか珍しい体験をしたものだと思い、記憶があたらしいうちに残しておこうと思って記事にした次第です。

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