忍者ブログ
28 April

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

01 March

半年のハイライト

更新していなかった過去半年間の出来事や考えていたこと、これからやりたいことのお話。



ここ半年間で劇的な変化はありませんでしたが、振り返ってみるといくつか要所はあったように思うので、かいつまんで紹介します。


11月頃にフィルムの特性を学ぶワークショップを受けに東京へ行きました。
フィルムが持つ特性とそれを引き出す現像の関係といった基本から、測定機器を使ってフィルムを測定してデータをとりグラフ化し、フィルムの特性を解析して読み解く方法を学ぶ、といった内容です。
理屈は理解したものの、特性を引き出すための現像の仕方の再現や調べ方が個人レベルではなかなか難しいもので、得た知識を今後どう活かしていくべきか思案中です。
ぶっちゃけて言えば十数万円する測定機器を買ってしまって自分で環境を作ってしまいたいのですが、やり始めるとそちらばかり傾倒してしまって調査研究者になってしまいそうなので、どうしようか悩んでいます。


この直後くらいから、何度か友人のステージを撮影する機会があり、手探りで試行錯誤していました。
動き回る人物を撮るためにシャッター速度は下げられない、でも絞らないとピントが合わない、フィルム感度が足りない。
かなり無茶な現像をして(夜中に半寝状態で1時間くらいタンクを振り続ける)なんとかうっすら出た像を必死に焼き付けて写真にする、なんともみっともないというか、手応えのない格闘をしていました。
ちなみに今でもセオリーは見出せていません。
このあたりで、フィルムの描写や好みよりも増感しやすいフィルムを使って撮影するという選択肢を考えるようになりました。
今常用で使っているfomapanはどの現像液の組み合わせでも増感には向いていないようなので、kentmereやilford deltaなど今までほぼ使ってこなかったフィルムに目が行くようになりました。
モノクロフィルムは高感度でもISO400が限度、枚数を撮ろうと思うと長巻きで調達できるのが理想なので、選択肢は限られます。
いくつか手を試しながら探っていくしかないと思っています。
あと、解放F値が3.5からのレンズはこういう場面で使うべきではないと痛感しました。
せめて2.8からのズーム、場数を踏んで勘がつかめればもっと明るい単焦点でやれるかなと思っています。


数年ぶりに秋吉台に行って、誰もいない展望台で野宿しながら星の写真を撮影しました。
が、そもそも星の撮影自体が未経験でどうしてよいのかわからず、おまけに生憎行った日が月がよく出ていたので、あまりいい結果とはなりませんでした。
撮影結果も全然納得のいくものにならなかったので、プリントすらぜずにネガだけ保管をしています。
広角のレンズが使いたくてmamiya M645にARSAT 30mmを持ち出して撮影しましたが、これが馬鹿みたいに重いので自転車旅で持っていくものではないと痛感しました。




年末直前に大判カメラを買いました。
八切判という、今まで使っていた4x5判より遥かに大きいサイズのカメラです。
対応するフィルムが存在しないので、フィルムの代わりに印画紙をセットして撮影、印画紙に密着焼きして転写する手法を使うことにしました。
露光時間や現像時間のデータがないのでトータル100近くのテストをして、ざっくりではあるもののセオリーを構築。

フィルム撮影の写真に比べると残念感は否めませんが、数をこなせば質も上がると思っています。
とりあえずセオリーが構築できたところでひと段落して手を止めました。
八切判のカメラがでかすぎて運搬に難儀するのでどうしようかを検討中。
このあたりで、きちんとしたカメラバッグを買うべきかと思い始める。


京都の中古カメラ市に行って愛機であるkonica T3の予備機を2台仕入れる。
ついでにジャンク数百円で転がっていたpentax MZ-5とストロボnational PE-321SWも購入。
T3は前々から予備が欲しいと思っていたので置いてたらいいなと思っていたら、会場に入って真正面に並んでいました。値段でちょっと悩んだものの状態いいしオークションでハズレ引くよりよっぽど安全なので、3台あったうちの2台をチョイス。
ストロボは初めから置いてあると睨んで電池を持参で臨んだのでビンゴ。電圧の関係で今のデジタルカメラに転用ができないようで、動作品でもジャンク同様段ボールに山積みになっていました。今思えばほかのも拾っておけばよかった。
京都での大型の中古市は今回が1回目のようで、なかなか面白かったので今後も毎年あればいいなと思います。


ステージ撮影を経験してから、人物撮影の基本をそもそも押さえていないことに気が付き、ポートレート撮影を勉強しようと思い立つ。
”写ルンです”のイメージしかなくていいイメージのなかったストロボを使った撮影について勉強し始めました。
試しに一冊本を読んでみたものの、理屈はなんとなくわかるが実践を意識したイメージが微塵も湧いて来ず。
youtubeでイルコ氏の動画を見つつ、ストロボの室内撮影の講習に参加。
当然ですがデジタルカメラ前提の講座なので、5年ぶりくらいにistDL2を取り出してサービスセンターに持ち込み、センサークリーニングを動作確認を受けて講座に参加。
デジタルならではの、撮影結果を見つつISO感度を調節して理想に近づける、という撮影方法を教わったもののそのままでは全くフィルム撮影の現場に活かせないので、フィルム撮影に転用できる撮影法を考えて試したい…と思いつつ練習相手がいないのでどうしたものか。


和歌山で自主企画のヨーヨーイベントを開催し、そこで写真の展示をしました。

ストロボ撮影の練習(完全に手探り)と、イベントタイトルFREEHANDになぞらえて”ヨーヨーと手”というテーマを設定して撮影した写真を展示。
特にこの写真は手の皺や色味や質感にこだわって手焼きの際の行程をこれまでのやり方よりこだわって作業しました。
印画紙の現像液をあえてフィルム用現像液にして現像スピードを遅らせて微妙な濃淡の調整に対応、目標濃度の少し手前で露光をストップして現像で濃度を上げることで粒子を荒らしてざらっとした質感を出しました。
Tmaxで撮ってTmax devで現像した軟調ネガだったからこそできた技でもあります。
手焼き段階での試行錯誤の末に辿り着いた手法でしたが、案外具合が良かったので今後ほかのプリントでも使っていこうと思っています。





これまであまりひとに教わって写真をやることがなかったので、この半年は本当によく教わりに行きました。
手探りでやれる頭打ちにきたのかもしれないし、手探りでやるには効率が悪いことが分かってきたからかもしれませんが。
教わることに時間とお金を惜しまないことを決めているので、今後も自分に必要な知識やスキルの習得は積極的にしていこうと思っています。
また、これまで撮らなかった被写体や撮影方法に向き合ったことで、フィルムやレンズの選び方に新しい視点ができました。
技術的なことに関しては撮影も暗室作業も、これから回を重ねて習得していきます。
勿論これまで同様、旅をしながら写真を撮ることもしていきたいですが、残念ながら今はコロナウイルスの蔓延で、遠出はもうしばらくお預けとなりそうです。
今年は海釣りもやりたいと思っていて、エギングに興味があるので、持ち運びがしやすいエギングの竿を手に入れてこの春からアオリイカ狙いでやってみようと思っています。今年中に自分で釣ったイカで刺身を食べるのが目標です。

最近はyoutubeにVLOGを投稿することも始めました。
近況はそちらの方がはやいと思います。
暗室作業や機材についての話も、そちらの方が詳細だと思うので、チェックしていただければと思います。

拍手

PR