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27 April

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18 May

僕のカメラを全部紹介します

僕が使っているカメラについてのお話。


僕が使っているフィルムカメラをまとめて紹介しようと思います。
そういう機材のレビュー系のブログなら、カメラ一台、レンズ一本ずつ詳細な解説や評価をつけて記事にするんだろうけど、僕はそういうの得意じゃないし、正直よくわからずに使っているものもあるので、惜しまず全部一挙公開します。



PENTAXのM42とKマウントレンズ類

僕が初めて手にしたフィルムカメラがこのPENTAX SLです。
M42という旧い規格のレンズを使うカメラで、当時はユニバーサル規格としてドイツやソ連のメーカー、日本でも様々なメーカーがこの規格のレンズを製造していました。
PENTAX SLはPENTAX SPというカメラから電気系を省いたカメラです。
PENTAX SPはフィルムカメラを扱う中古カメラ屋に行けば必ず置いてある、おそらく日本でトップクラスに流通量の多いカメラだと思いますが、さすがに製造から半世紀近く経つと劣化で電気系統が故障している個体が多いです。
電気系統は写真を撮るのに直結している機械系統と完全に別系統なので、電気系統が死んでいても写真を撮るのに支障はありませんが、やはり部分的に故障しているというのは気持ちがよくないもので、それならば初めから電気系統のないPENTAX SLを、という理由で選んだカメラです。
買った当時はソ連製のレンズに興味深々で、「いつか写真を撮ることに慣れたらソ連製レンズを使ってみたい」なんて思っていました。
ただ、ソ連製レンズは流通している値段によらず写りが優秀で個性的ということであって、決して実用的なコスパの良いレンズという事ではないと知ったのは、随分後になってからです。

super takumar 50/1.8
super takumar 35/3.5
super takumar 28/3.5
super takumar 135/4

この4本が最初にそろえたレンズで、当時はとにかく写りの質云々よりも一通り画角を揃えたくて選びました。
今振り返ってみると、こんなにコンパクトで評判のいい写りのレンズもなかなかないなと思います。
ネットや中古屋を覗けば常に状態のいいものが手ごろな値段で流通しています。

tessar 50/2.8

一年くらい前に買ったレンズ。
ツァイスツァイスともてはやされているツァイスのレンズが欲しくなって入手しました。
最近はよくこれを使っています。
takumarと使い比べるとやはり描写が全然違って、takumarの線の太さがなんだか気に入らなくなってしまって、以来takumarはあまり使っていません。
しかし写真を始めた頃に散々世話になったレンズなので、さすがに手放すこともできず保管したまま、という感じ。
コシナかなにかの135/2.8のレンズも映っていますが、これはカメラを買ったらオマケでついてきたレンズで、一度も使ったことがありません。

smc pentax M 50/1.7
smc pentax M 35-70/2.8-3.5
smc pentax FAJ 18-35/4-5.6

Kマウントと呼ばれる、現在デジタルになっても使われているPENTAXのレンズ群のラインナップです。
祖父の遺品にPENTAX Z-50Pという電動式のカメラがあって、それを活用するために集めたレンズです。
18-35は超広角レンズとして、写真をはじめた頃に結構重宝しました。
同時期に80-210だか、そんな感じのレンズも買った気がしますが、あまりにも使えなくて一度使ったっきりお蔵入りしました。
この時期のオートフォーカス機能は、速度も遅ければ精度も悪いものなので、機械任せよりも慣れたレンズを使ってマニュアルでピントを合わせた方がよっぽど速いし正確、というレベルのものでした。
二度とオートフォーカスのレンズは使わないと決めて以降、マニュアルのレンズしか買わなくなりました。



M42、Kマウントカメラ類

前述のPENTAX SLの後、機械式で1/2000のシャッターがついているFUJICA ST801を入手。
単体で探すとなかなか見つからない上それなりに値が張るEBC FUJINON 55/1.4がついています。
繊細な描写でとても気に入っています。
後2台はCOSINAのCT1系。Kマウントの機械式カメラで、全体的にプラスチックを多用してコストダウンされたカメラですが、シャッター周りの機械系はしっかりした作りです。
アダプタを使ってM42系のレンズをつけたり、TAMRONのレンズを付けて使っています。
本当はPENTAXの金属カメラを探して使いたかったのですが、どうもPENTAXのカメラはプリズムが劣化しやすいのか、あまり良いコンディションのカメラが見つからなかったため、COSINAのカメラを選びました。
出先でガチャガチャとレンズを付け替えるのは好きではないので、カメラ1台にレンズ1本を付けて、違うレンズを使いたいときはカメラごと変えるスタイルで運用しています。
そのために、複数台同系統のカメラが必要だったため増やしていたらこんなになってしまいました。



KONICA ARマウント類

国産、流通する値段の割に写りが真面目で優秀、という評判を知ってきになっていたKONICAのカメラ。
店頭でKONICA T3を触り、シャッターの感触に惚れ込んで購入を決意したカメラです。
今までPENTAX系のカメラしか使ってこなかったので、互換性のない別メーカーのカメラに手を出すのは避けていましたが、最近になってあえて別のメーカーのレンズを使ってみたいという気になり、積極的に使うようになりました。
大きくて、重い。
軽量小型がもてはやされる現代とは真逆のブツですが、このサイズ感と重さがかえって信頼できると思っています。
中身を見たことはありませんが、多分精密さはPENTAXより圧倒的に上だと思っています。
でも頑丈さは同程度、あるいはそれ以上かも。
タフに使えるいいカメラだと思います。
入手難度が高いですが、M42レンズが使えるKONICA純正のアダプタがあります。結構頑張って探しました。
更に上をいく難度で、NIKON Fマウントのレンズが使えるアダプタも存在します。
KONICA ARマウントのレンズはそんなに種類が多いわけではありませんが、純正アダプタを使えばとんでもない量のレンズが選択肢に入ることなります。
KONICAのカメラをメインに使ってる人は見たことがありませんが、ブツさえ揃えばいい選択肢なんじゃないかと思っています。

HEXANON AR 52/1.8
HEXANON AR 50/1.7
HEXANON AR 35/2.8
HEXANON AR 28/3.5

使っているのはほぼ50/1.7と28/3.5だけですが、ほかのレンズも軒並み評判はいいようです。
そんなに手広くレンズを展開していたメーカーではないので、選択肢が少ないのも、集める分には迷わなくて助かります。収集癖持ちは選択肢が多いと悩むばかりなので。



TAMRONのレンズ類

基本は単焦点を使っていますが、たまにズームレンズを使うこともあって、そのときはTAMRONのレンズを使用しています。
TAMRONのSPシリーズというレンズは、TAMRONのレンズの中でも力を入れている高性能シリーズのようで、この2本もそのSPシリーズのものです。

TAMRON SP 28-80/3.5-4.2
TAMRON SP 80-200/2.8

28-80は、とりあえずこれを持っていれば欲しい画角全部をカバーできるのでかなり重宝しています。
COSINAやCONICAにつけて持ち歩くことが多いです。
80-200は通しでf2.8というスペックに惹かれて購入。
正直望遠を使う機会は年に数回あるかないか、というレベルですが、フィルムカメラのファインダーはそんなに明るくないので、明るいレンズはピントが合わせやすくて助かります。ただ、手持ちは無理です重すぎます。



MAMIYAの中判カメラ類

僕は基本的に、地味なメーカーの製品が好きです。
流行りや商売っ気を気にして作っているところや、名が通ったメジャーなメーカーよりも、堅実に信頼できるものを作っているメーカーの方が好感が持てます。
MAMIYAはスタジオやプロ向けのカメラを多数つくっていたメーカーで、このM645もそのノウハウを生かして作られたカメラです。
中判カメラは同系統の選択肢にPENTAX 645やPENTAX 67、BRONICAやHASSELBLADなどがあいますが、そのなかでもこのMAMIYA M645は断トツでコスパがいいと思います。
本体もレンズも、流通価格が安いです。
そしてプロ向けに作っているスペックなので、写りも妥協がなくて安心して使えます。
HASSELBLADのようなアーティスティックな写りには絶対になりませんが、真面目に写真に向き合うにはいい道具だと思います。
初任給ではじめた買ったカメラがこのM645です。

sekor 80/2.8
sekor macro N 80/4.5
sekor N 55/2.8
sekor N 55-110/4.5
sekor ULD 105-210/4.5

MAMIYAのsekorには新旧があり、Nがついているのが新型、ついてないのが旧型のようです。
光学性能が向上していて年式が新しい方がモノが良いのでNの方を選ぶ方がよい、というのがユーザーの中での常識だそう。
僕は新旧で使い比べたことがないのでわかりませんが、普通に写真を楽しむ分には不足のない、真面目で堅実な写りだと思います。
55-110と15-210のズームは「この2本あったら画角カバーできて便利じゃん」と思って揃えましたが、さすがに最短撮影距離が遠いのと重くて嵩張るのでほぼ使っていません。
手に入れた個体のグリスが劣化しているのか、ズームとピントリングがめちゃめちゃ重くて回しにくいのも使う気を削ぐ要因になっています。
広角が使いたくて45/2.8も狙っていましたが、値段がネックでいまだに手を出せずにいます。

VOLNA-3 80/2.8
ARSAT 30/3.5

PENTACON SIX/KIEV88マウントのレンズ群。
PENTACON SIXが本家でこちらはツァイスのレンズ、KIEV88はソ連製のカメラでコピー&アレンジレンズが使われています。
歴史的な背景があって、大戦で勝ったソ連が負けたドイツの物資や技術者を持ち帰った関係で、ソ連でドイツのカメラのコピーや改変品が作られたようです。
VOLNA-3ももとになったドイツ製のレンズがあるのかもしれないしそうじゃないかもしれないし、詳しいことはわかりませんが、僕はこれを安かったという理由だけで買いました。
絞りの自動で動作する機構が不具合を起こしているようでしたが、光学面は綺麗だったし、アダプタを介して使うのでどうせマニュアルでしか動かさないので影響なし。
MAMIYAのレンズにはない描写をします。背景が流れるボケとか、先に知ってたら絶対買わないレンズだけど、完全に遊びで買ったのでそのあたり全く情報を仕入れずに買いました。完全にレンズガチャ。
ARSATはMAMIYA純正のラインナップにはない30mmの画角に惹かれて購入。
中判で同じ30mmがあるHASSELBLADは数十万円しますが、こちらは高くて数万円で手に入ります。これを使わないでどうする。
35mm換算で18mmだか19mmだかなので、とんでもないところまで映り込む超広角に加えて水平垂直が歪みまくりでとてもじゃないけど普通の写真は撮れません。
でも思いがけず面白い写真になることがあるので気に入っています。
これも外枠がぶつけて歪んでいましたが、光学面は問題なさそうなので購入即決でした。


4x5大判TACHIHARA

フィルムカメラを始めた時から、木製の大判カメラをいつか使いたいと思っていて、憧れでした。
現在、僕の中で一番楽しいカメラがこれ。
フィルム面積は4インチx5インチ。
ちなみにM645は中判フィルムで6cmx4.5cm
PENTAXやCOSINAやCONICAで使っている135フィルム(35mmフィルム)は24mmx36mm
三脚必須で、1枚撮るためのセッティングに分単位の時間を要する手間のかかるカメラですが、被写体と向き合って考えて撮るにはこれ以上にないくらい面白いカメラです。
撮った写真はもちろんですが、撮るプロセス込みで楽しいのが大判カメラの魅力かなと思います。



大判用レンズ類

今持っている大判レンズは5本。

symmar-S 150/5.6
super angulon 90/5.6
dagor 6in/6.8
LF topcor 180/5.6
super topcor 120/5.6

symmarとsuper angulonはカメラをセットで買ったもの。
当時は大判のレンズの種類について全く知識がなかったので、「はじめて大判をやるにあたって基本的なレンズを標準と広角1本ずつ」という要望だけ出して選んでもらったもの。
symmarはカメラにつけたまま折りたためるので持ち出しに重宝しますが、super angulonはどうやっても別荷物になってしまうのでほぼ使っていません。あと90mm(35mm換算25mm)は広すぎて使い方に戸惑います。
dagorはたまたま立ち寄ったレンタルボックスで売ってたもので、ちゃんとした専門店でかうと10万を超える代物のはずなので、プラシーボ効果も加わっていいものだと信じて使っています。圧倒的コンパクトなレンズなのでバッグの隙間に滑り込ませられるのもとてもいいです。
topcorは日本のメーカーのレンズで、日本の大判レンズを作っているメーカーの中ではNIKONのnikkor、FUJIのfujinonに比べるとかなりマイナーな存在です。
そのうえ流通しているtopcorのほとんどが中判69用レンズなので、大判用で作られたLF topcorはかなり希少だと思います。
LF topcor180mmはフィルター枠に変形があるものでトンデモな格安で投げ売りされているものでした(topcor自体そんなに市場的にブランド価値がないのか?)
光学面や駆動系には問題がなかったため、即決購入。
super topcor120mmは150mmを標準とする大判の画角で、やや広角寄りで、広すぎた90mmよりも標準寄りのちょうど中間にあたる画角。
中判用レンズですがsuperと付くシリーズのみ、ギリギリ大判に対応するスペックを持っているシリーズで、大判用の120mmレンズに比べるとかなりコンパクトなサイズなのも気に入って入手しました。入手時から大判用のレンズボードがついていたあたり、前のユーザーも大判で使っていた言う事でしょう。
今後の予定では、LF topcorのラインナップを探しつつ、常用でdagorとsuper topcorの2本を使う、というスタイルにしていこうと思っています。
symmarは、大判用の引き伸ばし機を作る予定なので、その引き伸ばし用レンズとして働いてもらおうかと。あるいはフィルターワークが必要な際の撮影時にも持ち出すことになると思います。
super angulonは今のところ、積極的に使うシーンが思い当たりませんが、LF topcor90mmが手に入るまでは頑張ってもらおうと思っています。



こんな感じで、カメラ7台、レンズ28本の紹介でした。
他にもOLYMPUS PEN D2やFUJICA 35EEなど、ハーフサイズやコンパクトカメラが数台あるのですが、数年かけてフィルム1本つかうかどうかというレベルで使っていませんね…。
自分で現像、焼き付けまですることを考えると、一眼レフが圧倒的に使いやすいため、どうしても偏りが出てしまいます。

自分の撮り方やシチュエーション、カメラの特性に応じて、これらの機材を組み合わせて旅をしながら写真を撮っています。
「こういう撮り方がしたい」というその時々に応じて機材を買い増しているので、ここまで増えた僕のカメラやレンズは、僕の写真制作や成長の軌跡でもあると思っています。
これからも大事に使っていこうと思っています。

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